瀬戸内海!(3日目)

|MIHO

大久野島は、Googleなどで少し検索すると分かるように、単なる「うさぎの楽園」で終わらせられるような場所ではない。
この島は第二次世界大戦時代、毒ガスの製造を密かに行なっていた歴史がある。
島の存在を隠すため、地図から消されていたこともあった。うさぎがいる理由も、毒ガスの漏れをチェックするためにうさぎが島全体に放たれていたことが始まりといわれている。
そしてその痕跡は現在でも島の各所で見ることができる。
もともとこの島にきた理由も、(もちろんうさちゃんと戯れたかったからというのもあるけど)以前写真で見たこの島の廃墟が非常に印象的だったから。
進入禁止になっている廃墟にわざわざ出かけていくほどの廃墟フリークというわけではないけど、やっぱり心引かれるものがあるのです、廃墟。
朝、少し早起きした私とむーは、朝の涼しいうちにこの島の展望台に上ることにしました。今日も暑くなりそうで、暑くなってしまったら山頂まで行くのは厳しそうだったので。
島の至る所に生息するウサギたちは今日も元気で、しげみの中からぴょーんと飛び出してきて餌をねだります。
20080728-DSC_7577.jpg
餌をくれ!!!(撮影:や)
「山頂まで500メートル」と書かれた看板を信じ、そんなにたいしたことないだろうと登り始めたのですが、これが、想像以上に疲れた。
徐々に暑くなっていく気温のせいなのか、普段の運動不足のせいなのか、朝食前だからなのかは分からないが、ヒーヒーいいながら登る。
やっとの思いでたどり着いた展望台からは周りの島々を一望でき、瀬戸内海のすばらしい眺めを堪能。こんな時間からこんな所に来ようという物好きはいないらしく、展望台独り占め。
写真を何枚かとりつつ、朝食を食べに戻ることにします。
なのですが、、
道が分からなくなっちゃいました><
いや、来た道を素直に戻れば着くのは分かっているんですが、けもの道でクモの巣もあったので、別の道から戻りたかったんですよね。
それに行きと帰りって違うルートを楽しみたいじゃないですか!
そんなに広い島でもないので迷うことはないだろう・・・と安易に反対方向の道から下山したのですが、看板はあれど地図がないため自分の今いる位置が把握できません。。
何となくそれっぽい方向に歩いていきます。
すると思いがけない建物が現れました。
え!
これって発電所の廃墟!
こんな所に!?
ツタの絡まり具合、圧倒的な存在感。
20080728-P7282203.jpg
外観(撮影:む)
20080728-DSC_7529-Edit.jpg
内部。ホントは危険なため立ち入り禁止(撮影:や)
窓ガラスはほどんど抜けていて、窓枠もボロボロ。
至る所に落書きがあり、決して綺麗というわけではないのだけれど、それでも何故か美しい。イメージ的にはラピュタ?いやそれは言い過ぎか・・・。
壊してしまえば一瞬かもしれないけれど、綺麗に修復して保存するのは、それはそれでまた違う気がする。この場所でおきたことをたまに誰かが考える為にも、この建物がここにこのまま存在する意味はあるように思った。
徒歩でとことこ宿泊所まで戻る。
結局1時間以上ウロウロしていたらしい。
朝食のバイキングを食べて、部屋に戻り支度をしてチェックアウト。
ホテルのフロントで荷物を預かってもらい、改めて島を一周してみることにした。
レンタサイクル300円。久しぶりのママチャリ。普段乗っている自転車とあまりに違うので、乗りにくい。でも島的にはこのくらいがいいのかも!
島中あちこちにのこる軍事施設の後を見ながら回る。
もちろんうさちゃんの写真を撮りながら、餌をあげながら、回る。
花が咲き乱れ、平和そのものに見えるこの島だけど、60年前は毒ガスを作っていたんだなぁ、と思う。
20080728-DSC_7638.jpg
南国ムード(撮影:や)
もう一度発電所により、海水浴場を回り、毒ガス資料館を見て島一周は終わり。
あとはひたすらうさちゃんに餌を与える。
暑さのせいでやる気がないうさちゃん。少し遠くのしげみで穴を掘って涼んでいる奴らがいっぱいいたので、そいつらに出血大サービス。
船に乗る時間。
フロントで荷物を受け取り、バスにのって桟橋へ。
来たときよりも少し大きい船に乗り込み、忠海を目指す。
ウサギいっぱいいて幸せだったねー。こういうのならまた来てもいいねー、とむーと話す。
忠海で電車を約一時間待つ。暑い、暑すぎる。
暇だったので駅の本棚にあった子供の育て方の本を読む。なるほど。ハイハイよりも座る方が先、と。
ようやく来た電車に乗り込む。
またもやマリンビュー。今度は指定席に座る。(社内で指定券を購入)
呉到着。てつのくじらかんと大和ミュージアムへ。
20080728-DSC_7679.jpg
本物の潜水艦が陸にいます。パノラマでどうぞ(合成:や)
「てつのくじらかん」

  • 驚くことに入館無料。
  • 機雷って一般常識ですかねぇ。(←知らなかった
  • 潜水艦の中を見学できるのがウリ
  • と言っても少しだけ。はしごを上ったりとかは出来ない。

「大和ミュージアム」

  • むーの解説を交えながら見学
  • 日本の作った戦艦って全部沈没してるのね!(一隻だけ残った?)
  • 戦艦大和の映画を見てから来た方がいいのかもしれんねぇ(←見てない

思ったより人はたくさんいました。
(↑戦艦、戦車、戦闘機、全く興味がないのでいまいち楽しめなかったらしい)
なんというか、難しい!
まったく知識のないものについての博物館なのに、いきなり機雷除去のコーナーから始まるのってどうなのよ・・・
普通「機雷とは何か?」からはじめるんじゃないのか?
時間が足りなかっただけ?そうですねハイ。
※かなり広くて展示物のボリュームも多いので、まじめに見るなら一日がかりで回らないとだめそうです。
呉を脱出して、広島へ。
広島からは新幹線のぞみで東京に戻ります。
駅弁とビールを買って、おつかれさまでした!
やっぱり観光は暑い季節にするもんじゃないね!
暑い季節は避暑地に行くもんだね!
ということが今回の反省事項!

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